先のことを考えたり、現場に経営方針を浸透させる時間がありません。
先のことを考えたり、現場に経営方針を浸透させる時間がありません。

ある経営者は、現場に「考える時間」を作ることにしました。
非常に興味深い話なので、具体的な方法を聞いたのです。
すると、まず現場を3つのグループに分けたという。
店長、中堅社員、社員、パートとアルバイトの有志を3つにグループを分け、
グループごとに1泊2日の研修合宿を行うことにしたのです。
この研修合宿は、グループごとに年3〜4回行うことにしました。
だから、ほぼ毎月研修が開催されることになりました。
そして研修では、グループの中で4〜5人の少人数のチームを作ります。
そのチームごとで話し合いそれをまとめて
グループ全員に報告するという形式をとりました。
テーマは、自社の「経営理念」についてです。
「経営理念」の1項目ごとに、
自分は「経営理念」をどう理解していて、
どのような具体的な行動を起こすのか。
そして、何を実現しようとしているかについて、
チーム内で話し合うことにしました。
この会社では3年間、テーマを変えずに研修合宿を繰り返しています。
毎日現場で働いていると、
現実として「考える」時間はほとんどありません。
「経営理念」は会社の根幹となるものですが、
会議前に唱和する企業は多くあります。
ですが、幹部からアルバイト、パートまで含めて、
考える時間を持たせようという企業は少ないでしょう。
尺とり虫が、縮んだ分だけ前に伸びることができるように、
この会社の経営者は、考えた分だけ前に進めると考えたわけですね。
経営者自身もすべての研修に参加し、
必ず従業員の発表に対する自分自身の意見を語っています。
現場は毎日精一杯働いています。
しかし、それだけでは新しい挑戦も生まれないし、
同じことの繰り返しで、ルーティンワーク化してしまいがちです。
考えることに真剣に取り組まないと、
世の中の変化に対応できないと考えた方が良いようですね。
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